カテゴリー : コンサート

ツィメルマン ピアノ・リサイタルに行ってきた

SC_0111

ちょっと時間経っちゃいましたけどクリスチャン・ツィメルマンのコンサート聴きに行ってきました。今月12日のすみだトリフォニーの回に行ったんですけど、初ツィメルマン、初すみだトリフォニーと初々づくし。道すがらスカイツリーに「すげー」なんて歓声上げながら会場入り。錦糸町ってオシャレになりましたね。

さてツィメルマン。前半のドビュッシーと後半のシマノフスキは専門じゃないんでちょっとよく分からないですけど、まあとにかく緊張感が半端ない。どこまで潜るんだってくらい深く深く沈んでいく。弱音の余韻が残ってるうちに自分のお腹が「く~」なんて鳴ったりして恥ずかしかったです。(平日夜は何かお腹に入れていきましょう)

この日の最後はショパンのピアノ・ソナタ第3番ロ短調。ちょっと意外だったのはツィメルマンってものすごく泥臭い演奏する人なんですね。ドビュッシーやシマノフスキも聴く人が聴いたらそう感じたのかしら?ハラシェヴィチを初めて聴いたときの土臭さに通じる何かを感じました。まあ、あの弾き振りで話題となったショパンのピアノ協奏曲からすれば、この泥臭さ(粘っこさ?)も今の彼「らしさ」なのかもしれませんが・・・後半は畳み込むような演奏なのにものすごく安定してました。やっぱプロだなー

ツイッターの噂では前日(11日)の演奏はシマノフスキの前に特別なアナウンスが入る等、何やらスゴかったらしいので、最終日の12日は燃え尽きてたのかもしれません。まあでも一流の演奏を堪能できたので、ちょっと早い自分へのクリスマスプレゼントになりました。

木下 淳 ミニ・ピアノ・リサイタルを聴いて

8月2日、有楽町の松尾ホールに木下淳さんのコンサートを聴きに行ってきた。
木下さんはアマチュアピアニストだが2009年にワルシャワで開催された「第1回アマチュアのためのショパン国際コンクール」に出場し入賞を果たした実力の持ち主。ラ・フォル・ジュルネでも演奏するなどアマチュアながら国内外で活躍している。
今年の9月に開催される2回目のコンクールにも出場が決まっており、今回の演奏会もオール・ショパンプログラムとなった。

全体的な仕上がりについては、木下さんもまだいろいろ試行錯誤してるようなところもあったようなので、細かい部分についてはあえて触れないでおこう。
木下さんの特徴は、マットなトーンの中にニュアンスをつけるのがとても上手い。分かりやすく言うとモノクロの世界にそっと色をさせる、いわゆるセンスのいいピアニストなのだ。その特徴はプログラム前半のマズルカやアンコールで弾いたノクターン、ワルツなどで活きる。
コンクール用のプログラムとなると、どうしてもいろんなタイプの曲で組み立てなければならないのでバランスをとるのが難しい。

こういうクラシックコンサート、中でもピアノのようなソロ楽器だと、技術的に表面だけ固めて中身のない演奏を聴かされることほど苦痛な事もない。
今回木下さんは曲によって、または曲の部分で、いろいろやろうとしているのがしっかり伝わってきて、最後まで飽きることなく聴くことができた。木下さんのことだから9月に向けてしっかり仕上げられると思うので心配はないだろう。最後に、一つだけ気になったことがあったのでメモ代わりに。作品30のマズルカのような個性的な解釈とは反対に、最後のポロネーズはオーソドックスな解釈で(これ以外の弾きようのない曲ではあるが)方向性がそれぞれあさってを向いてるように感じた。
第2回大会は日本から木下さん以外の人も出場されるようなので、みなさんがんばって欲しい。木下さんはその中でもリーダー格としてみなさんを引っ張られるだろう、活躍を期待している。

ダニイル・トリフォノフ 日本デビューリサイタル

さて本格的に忘れちゃう前にメモを。
昨年ショパコンで3位だったトリフォノフ君の
デビューコンサートを聴いてきました。
1月13日、場所は仙川アヴェニュー。

彼は本当に才能のあるピアニストだと思います。
コンクール時から生で聴いてみたいと思ってたので
運良く聴けてよかったです。

演奏は最初の曲こそ緊張してたのか
かたい印象でしたが曲が進むにつれて
集中力が増していき、ピアノも良く鳴ってました。
後半のショパンより前半のロシアものがおもしろかったですね。
ショパンはまあ予想通りって感じでした。

アンコールはオールショパンで
タランテラ、作品25-6、即興曲第1番の3曲
拍手が止まなかったので最後は鍵盤の蓋を閉めてました。

僕が座ってたのは上手側だったので
顔は見えなかったのですが
足下ペダルはよく見えました。
FAZIOLIのペダルは全部で4つでしたが
4番目のペダルといわれる一番左のペダルは使ってませんでした。
他は通常通り。ソステヌートペダルは
自作曲でだけ使ってたようです。

彼のデビューアルバムもすでにレコーディング済で
3月に発売予定だそうです。
これからが楽しみなピアニストの一人
大人の都合で変な風にならなきゃいいなと願いつつ
見守っていきたいと思います。

「第四回ポーランド音楽の夕べ」に行ってきました

11月27日に「第四回ポーランド音楽の夕べ」を聴きに
やなか音楽ホールに行ってきました。
忘れないうちに簡単な感想のメモを。
プログラムは以下の通り。
後半は全て日本初演です。

前半
ショパン
・歌曲「願い」「春」
・チェロとピアノのための序奏とポロネーズ 作品3
・歌曲「木の葉が舞い落ちる」
・バラード第一番 ト短調 作品23
ルドミル・ルジツキ(1883-1953)
・ポーランド舞曲集 作品37

後半
ユリウシュ・ザレンプスキ(1854-1885)
・歌曲「みずみずしく花咲かせた木立」
・ポロネーズ・メランコリーク 作品10
ミェチスワフ・カルウォヴィチ(1876-1909)
・歌曲「おだやかで明るい黄金の日々を僕は思いかえす 作品1-5」
イェジ・ガブレンツ(1888-1937)
・歌曲「クリスマスの午後に 作品9-7」
ユリウシュ・ザレンプスキ
・ピアノ連弾「ポーランド風ディヴェルティメント 作品12」

まず、今回足を運ぶきっかけになったのが
前半のショパンの歌曲だったんですが
難しいポーランド語の歌ということもあって
歌手探しにも苦労されたようです。
トップバッターで歌った渡辺豊子さんは緊張してたと思うのですが
とても丁寧に歌われてました。
チェロの作品も演奏される機会はそう多くはありませんが
ホールが小さかったのでほとんど真正面でチェロの演奏を聴く事ができ
チェロの音色の変化を堪能できました。
チェロって2〜3台分楽器を持ってるような感じですね。
演奏された佐藤智孝さんはピアノの小早川朗子さんと息も合ってて良かったです。
前半最後の2曲は小早川朗子さんのソロでしたが
こんなに上手い人がこんな小さなホールで弾いてていいのかって思いました。
多分ですけど彼女の持ってる言語感覚が音楽に説得力を与えてるのかなと思います。
この人と、いわゆる一流とか言われてる人の違いってなんなんでしょうね。
いろいろ考えされられました。

後半は聴いた事のない作曲家の作品ばかりでした。
カルウォヴィチ、ガブレンツの歌曲は時代を感じさせる作風で
ソプラノの岡村実和子は明るく輝かしく歌われていました。
ピアノの津原和典さんはザレンプスキの研究をされてるらしく
こういう人が日本の文化水準を支えてくれてるのだなとただただ感心・感謝。
ザレンプスキの作品は個人的には若干冗長というか少ししつこく感じましたが
まだまだこれから他の作品も演奏される機会があると思いますし
いろいろ聴いてみたいと思いました。

今回初めて伺ったのですが、1回から3回まで行けなかったのを
非常に後悔しております。とても濃い内容の演奏会でした。
次も是非行ってみたいと思います。

ヤノシュ・オレイニチャクさんのコンサートに行ってきたよ

オレイニチャクさんのコンサートを聴きに
横浜みなとみらいホールまで行ってきました。

曲はエキエルさん編曲の
ピアノ協奏曲1番、2番のピアノ独奏版。

演奏会はオレイニチャクさんの醸し出す雰囲気で終始なごやかムード。
大きいホールだったけどサロンコンサートのような感じでした。
以下、かんたんな感想を

1曲目は第2番ヘ短調
第1楽章は演奏・アレンジ共によくできてるように感じた。
正直ピアノ1台版にはあまり期待してなかったけど
脳内補完してるのか、オケの音が聴こえてくるような気が・・

第2楽章は途中のレチタティーヴォあたりが難しそうだったな。
左右の手の音量のバランスがとりづらそうだった。
第3楽章はアレンジが??って感じでした。

2曲目は第1番ホ短調
ホ短調はピアノ1台版にしなくても・・というのが正直な感想。
とにかく長いよね。演奏も大変そうでした。
それでも第2楽章はびっくりするぐらい感動した。
オレイニチャクさんになんか降りてきてたのかしら。

ずっと気になってたんだけど
楽譜が開き辛そうで大変そうでした。

ヘ短調の第2楽章と第3楽章は、通常は続けて演奏するんだけど
少し間をとって演奏してたのは
もしかしたら楽譜の作りも関係してるのかも。

第2楽章の終わりと第3楽章の始まりが
見開きだったら良かったのにね。
まあ、疲れてたってのもあるんだろうけど。。

それにしてもこんな長丁場の大曲を
一人で弾ききったなあって感じで
それだけで感動しますよ。
演奏後は疲れたってって感じで腕ぶらぶらさせてましたね(笑)。

ところで横浜みなとみらいホールの開演の合図って
ドラなんだね。さすがは横浜。

渋谷タワーレコード ヤブウォンスキ ミニライブ&サイン会に行ってきたよ

渋谷のタワレコでヤブウォンスキさんの
インストアライブがあったんで行ってきました。
アルバム「ショパン・グレイテスト・ヒッツ」の発売記念なんだそうです。

今回の曲目は
1.ノクターン20番
2.前奏曲15番「雨だれ」
3.バラード1番
4.幻想即興曲

とこんな感じで、途中楽しいトークを挟みながらのミニライブ。
相変わらず人良さそうだったなあ、、

途中、質問コーナーで「どれくらい練習してるんですか?」との問いに
時間より質ですとの答え。習ってた先生が
頭を使わない練習に対して厳しくチェックしてたそうです。

肝心の演奏は仕上がってるなって感じでした。
スケールが大きくてダイナミック。
やっぱコンサート前だからかしら。
音が伸びるのびる、雨だれの音量の変化はすごかったね。

バラードの1番なんて、あんなの無料で聴けるなんて
メシ1回おごってもらったくらいのお得感ですよ。

以前、ショパンのピアノ・ソナタ第3番のアルバム発売のときにも
池袋のヤマハでミニコンサートやってたけど、
今回は比較にならないくらい音がノッてた。
ヤマハは1階入り口付近だったからなあ。。

CDにサインもしてもらったし、ほんと良い記念になりました。
来週は千駄ヶ谷の津田ホールでコンサートがあるそうですよ。
ご興味のある方は足運んでみてはいかがでしょうか。

クシシュトフ・ヤブウォンスキ ピアノ・リサイタル

ヤヴウォンスキ

近所のヤマハにヤヴウォンスキが来るというので行ってきた。
コンサートホールじゃないので周りの雑音がすごかった。
ヤヴウォンスキはがんばってたと思う。
最初しらずに2階の練習室から音が聴こえてきて
てっきり地元の中学生か誰かが弾いてるのかと思ってた。
すごくゆっくりしたテンポでソナタ3番の終楽章をさらってたと思う。
練習室から出てきておっさんとにこやかに挨拶してた。
15年ぶりの日本でのCD発売なんだそうだ。
曲はスケルツォの2番とソナタ3番の終楽章のみ。
曲の間に質問コーナーなどがあって
終止温かい雰囲気。
ショパンコンクール3位でも大変だ。
ヤヴウォンスキぐらいの実力なら
コンサートピアニストとしてでなく
教師として地道に後進の指導にあたった方がいいと思うけどどうだろう。
中途半端な活動でもキャリアになるかもしれないけど
自分自身の価値を下げると思う。
まあいろいろ事情があるんだろうけどなあ。。

ディーナ・ヨッフェ

昭和女子音大までコンサートを聴きに行ってきた。

サンサーンス協奏曲2番
12歳の女の子
上手かった。縦に横にと広がる音色。深みもあって素晴らしい。
他の2人に比べたら薄いのは年齢のせいか。
今回一番期待してなかっただけに、思わぬ拾い物でした。

モーツァルト 20番
20歳くらいの女の子
眠かった

ショパン 2番
ディーナ・ヨッフェ
これがメイン。やっぱ格が違う。歌い回しはやや自分勝手?
ところどころミスってても全然OK
あっというまに終わった。

机の上の宇宙

ジェヴィツキのコンサートを聴きに日暮里へ。
オールショパンプログラムという理想的な内容。

前半は簡単に言えば良くなかった。
ピアニストと聴く側がうまく噛み合ってなかった。

ジェヴィツキは技術的には完璧。
ただ深みとか痛みとか危うさとか
そういう人間が本来持ってる陰の部分が無い。

だから前奏曲のいくつかの曲や作品7のマズルカ集はわりと良かったと思う。
特にマズルカは右の肘が指揮者のようにリズムを取ってて気持ちよかった。

ただ全てにおいて言えることだが、無難にまとめようとしていてつまらない。

そういう意味でも前半最後のスケルツォは駄目だった。
この曲の中間部はレコードだって宇宙に連れてってくれる演奏家は沢山いる。

ジェヴィツキの場合はどうしても宇宙までいかない。
机の上の宇宙といった感じだ。

15分の休憩をはさんで後半はバラードの4番という大曲から。
この選曲は結果的に成功だったと思う。
技術的な部分だけでもうまくいけば、それなりの感動を保証してくれる曲。
これは上手くいった。ジェヴィツキも手応えを感じただろう。

残りの練習曲集からの10曲も力が入る。
顔がみるみる紅潮してきて分かりやすい。

最後に木枯らしをもってきて大丈夫かと思ったが
やはりヘロヘロになってたが、まあ何とか。。

アンコールはノクターンとワルツ。
これはAプロじゃないと聴けないので良かった。ありがとう。

実演を聴いて、ショパンコンクールで良い成績をおさめられなかった理由が分かった気がする。
技術的には成熟していて言うこと無いのだが「のびしろ」が無い。
つまり分かりやすい将来性が見えなかったんじゃないか。

ジェヴィツキは才能がある。大成するだろうが、
それにはもっと時間がかかるだろう。

第92回東京芸術劇場 マチネーシリーズから

2007年9月29日(土) 14:00 東京芸術劇場

指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ピアノ:エヴァ・クピーク

◆ バッハ(スクロヴァチェフスキ編曲)/トッカータとフーガ ニ短調
◆ ショパン/ピアノ協奏曲第2番
◆ ブラームス/交響曲第1番

演奏会自体はなかなかの出来。

1曲目 バッハのトッカータとフーガ
こういうオケのコンサートの最初にもってくるには珍しいが
次のショパンがヘ短調だから流れ的にニ短調→ヘ短調にしたかったのか。
まあイマイチだったので拍手はせず。

2曲目 ショパン:ピアノ協奏曲第2番
ピアノもオケも最高だった。
オケは本当に上手い。CDかよというくらい上手かった。
ピアノと指揮者はルバートで会話しているよう。
第二楽章のファゴットもまあ気負ってたけど上手くいった。
ホッとする。

ピアニストは第一楽章はCDと同じく大人しめで
いまいちパンチ不足かなとも思ったが
第二楽章では高らかに歌い上げてたので
第一楽章が静かだったのは、わざとそうしてたのだと分かる。
最後までピアニストの細かいアイデアが活かされてたと思う。

3曲目 ブラームス:交響曲第1番
これは専門外なのでわからないが
コンマスは気合い入ってた。
最後の方は熱演でちょっち感動した。

TOP