2010年 10月 の記事

ショパンコンクール アンケート作ってみました

ショパコンのアンケート作ってみました。よろしければどうぞ。

第16回ショパン国際ピアノコンクールアンケート

「僕のショパン」ドラマCD#3 シューマン編発売されました!

シューマンさんのキャラが飛ばしまくってる
「僕のショパン」ドラマCD第3弾が発売されました。
今回の新キャラは大御所シューマンとメンデルスゾーンの登場で
二人とも声のイメージはぴったり!
ショパンがパリで暮らしてた頃は
こんな感じに楽しかったのかあと想像すると
ついにやにやしてしまいます。
メンデルスゾーンの最後のセリフがいいですね!

Twitterでちょっと話が出たのですが
このCDってヤマハで取り扱いしないんですかね?
それとキャラクターが可愛いので楽譜の表紙とかに使われたら
面白いかなあと思うんですがいかがでしょう。

それにしてもシューマンは本当にいいキャラしてます。
ライナーに描かれてるクララもめちゃめちゃ可愛いですよ!
特典でついてくる替ジャケシールのシューマンが
これまた面白いので是非店頭でどうぞ。

ショパンコンクール アヴデーエヴァが優勝した理由と審査基準

アヴデーエヴァが優勝したのは予想外でした。それは多くの人がそう思ったみたいで、未だに納得できないという声も聞きます。

僕も優勝は意外に思いましたが審査に対する失望感や疑問はむしろタイソンやメイティンが本戦に進めなかった時の方が大きく、この結果については彼らの限界というよりもむしろショパコンの限界を見たような気がしました。

今回、個人的に採点しながら見ていたのですが3次終了時点で点数が高かったのはニコライで他にクレア・フアンチも高かったのですが彼女は本戦に進めませんでした。この時点で自分の採点基準と審査員とのズレに気付きましたがその違いが何なのかは最終結果が発表されるまで分かりませんでした。

審査基準といってもいろいろあると思いますが今回重要視されたのは「ナショナル・エディション(エキエル版)」を使っているかということ。全ラウンド通じて単純にYes/Noで同じ点数ならナショナル・エディションを使用してない者を切っていったのではないでしょうか。

フタを開けてみれば自分の採点で高かったニコライやクレアはナショナル・エディションを使用しておらず今大会までに修正してきませんでした。おそらくこれまでの慣れや弾きやすさを重視したのでしょう。

優勝したアヴデーエヴァや3次まで残っていたメイティンもナショナル・エディションを使用しています。他にも2次予選、3次予選に進んだ中で何故この人が残ったのかと疑問に思った人の中にはナショナル・エディションを使用していた人がいたかもしれません。

実際は一つのエディションしか使わないことの方が珍しく、曲によって、または部分によって使い分ける「混用」が一般的だと思います。

ファイナリストで(おそらく)エキエル版を使用してた人:ボジャノフ、クルティシェフ、デュモン
ファイナリストでエキエル版を使用してなかった人:ヴンダー、トリフォノフ、ニコライ、ルーカス、ヴァカレツィ、ティスマン

コンクール終了後のアヴデーエヴァへのケヴィン・ケナーのコメントも彼女の楽譜に対する理解・研究の高さを指摘しています。→
現在ナショナル・エディションへの移行作業は少しずつ進んでおり多くのピアニストが擦り合わせしている最中だと思います。日本人審査員の小山実稚恵さんの今年出た新譜もナショナル・エディションを使用していました。

今回審査した現役ピアニストの中にナショナル・エディションを研究してる人もいるでしょう。その点ではみな同じ立場です。今回のコンテスタントの中に一つでも説得力のある演奏ができる人がいたとしたら審査する側とされる側で上下関係は逆転してしまいます。アヴデーエヴァの優勝の鍵はここにあったのではないでしょうか。

なぜこのことに大会中気付かなかったのか、これは前大会から言われていた「すべての版の使用が許されているが、ナショナル版使用を推奨されている」という文言にうっかり騙されていたのかもしれません。

ナショナル・エディションは既に完成しているので→今回からより強固、いやむしろアヴデーエヴァが優勝したことで今後は優勝するための最低条件になってしまったと言ってもよいのではないでしょうか。

次回の優勝者はズバリ、ナショナル・エディションを使用して弾き込んできたうえで説得力のある演奏ができた者が勝つと思いますがいかがでしょうか。

ショパンコンクール 終了・もろもろ

ショパコン終わって感じたこと思ったことをつらつらと書きます。

ロシア勢はやはり強かった

今回本戦に進んだ10名中半分がロシア勢と
圧倒的な強さを見せつけてくれました。
この5人の経歴を見てみましょう。

ミロスラフ・クルティシェフは
サンクトペテルブルク音楽院で
他の4人がモスクワで学んだ中
一人だけサンクトペテルブルクです。
Alexander Sandlerの元で学びました。

優勝したユリアンナ・アヴデーエヴァと
今大会で一躍人気者になったダニイル・トリフォノフは
共にキーシンで有名なグネーシン音楽アカデミーで学んでおり
姉弟弟子とも言えます。
アヴデーエヴァが名教師トロップに学び
トリフォノフはトロップ教授の奥様
タチアナ・ゼーリックマンに学びました。

ニコライ・ハジャイノフとルーカス・ゲニューシャスも
共にモスクワ音楽院で学んでいますが
この二人は同じ学校とはいえ流派は全く違います。
ニコライはミハイル・ヴォスクレセンスキーに師事しているので
第1回ショパンコンクール優勝者レフ・オボーリンの孫弟子にあたります。
今回は残念ながら結果は出ませんでしたが期待以上の演奏でした。

ルーカスは日本でもおなじみヴェラ・ゴルノスタエワの孫です。
ゴルノスタエワはディーナ・ヨッフェなども育てており
その系列はゲインリッヒ・ネイガウスにつながります。

以上、経歴肩書きは関係無いと思われがちですが意外に重要です。
今回の上位陣を見ればそのことは明らかです。
次回開催時はこの辺もチェックしてみるといいかしれません。

日本人が3次予選に進めなかった現実

今回残念ながら日本人は3次予選に一人も進めませんでした。
それどころかアジア勢で決勝に進めた人は一人もいませんでした。
なぜこのような結果になってしまったのでしょう。

まあこれも原因はいろいろあるとは思うのですが
単純に考えて「伝統の違い」かなと。
今回ファイナルに残った10名は全員欧州・ロシア勢です。
この人たちの音楽教育には伝統があります。
彼らは伝統の延長上にいて、伝統の流れからきた結果が彼らです。
意外にこのことを意識することは少ないんですが
日本人と彼らの決定的な違いといえばここくらいでしょうか。
日本だって100年以上の音楽教育の歴史があるじゃないかと怒られそうですが
まあまあまあ・・

じゃあ今後どうすればいいのかというと
僕個人の考えでは日本は日本のコンクールを
アジアはアジアのコンクールをやって
独自の伝統を作っていけばよいのではないでしょうか。
てか言うまでもなく実際そうなってますね。

ですから今回日本は決勝に進めなかったからといって
負けただの、もうダメだのと思わないで
そもそも勝った負けたの世界じゃありませんし
切り分けて考えてみるちょうどいい機会なのかもしれませんね。

YAMAHAが初優勝!オメ
そんな中、明るいニュースとして
日本が誇るピアノメーカーのYAMAHAが初優勝しました。
これってすごい画期的な出来事だと思うんですよね。
モノ作り日本の面目躍如。本当におめでとうございます。

ショパンコンクール 本戦・雑感

ちょっとタイミングがずれましたがショパンコンクール終了しました。長いようで過ぎてみれば一瞬だったような気がします。約一ヶ月間ショパン漬けの毎日。1日に何回も同じ曲を聴き比べすることなどまずないので非常に貴重な経験ができたと思います。審査結果についてはいろいろ言われてるようですが・・ん〜たしかハラシェヴィチが1位とって叩かれたときも計算機の初採用で、今回も1次予選の結果発表が遅れたのはコンピューターが不調だったとかなんとか、次回はもっといいコンピューターを使ってみてはいかがでしょうか。結果については僕個人は異論なし。順当の一言です。

ファイナルを聴いて感じたことは、全員に言えることですが準備不足だなと思いました。緊張してたりプレッシャーがあったりしたとは思うのですが、それにしても全般完成度が低かったように思います。

そんな中で一番印象に残ったのはIngolf Wunderでした。正直あんなに感動するとは思いませんでした。中継を見た人は分かると思いますが、爽やかな笑顔でのびのびと弾いている彼は本当に輝いていたと思います。5年前、本戦に進めなかったくやしい思いや、それを支えてきたファンの気持ちを考えると泣けて泣けてしかたがありませんでした。つくづく音楽というのは音だけを聴くのではないのだなと、改めて「音楽」の意味を教えられた気がします。ショパコン演奏史に残る名演と言ってもよいのではないでしょうか。

前回のショパコンから始まったネット中継ですが、プロと素人の垣根を越えて意見交換するのはとても面白いことだと前回も書きました。今回はさらに発展して、Twitterなどを通じて出版社の編集者と日本の愛好家たちが情報交換していたのが印象的でした。
また、オフィシャルサイトで予選の映像が翌日にはアーカイブ化されて誰でも自由にダウンロードできるようになったりと、どんどん聴衆目線で改善されていってるのがすばらしいと思います。今後も世界をリードするコンクールであってほしいものです。

ショパンコンクール 3次予選終了 いよいよ本戦へ

あっという間に3次予選も終了し、長かったショパンコンクールもいよいよ残すところ18、19、20日の3日となりました。本戦に進出した10名を見ると全員が欧州勢で、そのうち半分がロシアとまるで初期の頃のショパンコンクールに原点回帰したような結果となりました。顔ぶれを見てもこれといった意外性もなく、落ち着くところに落ち着いた感じがします。

さて、3次予選中最も印象に残ったのは初日ラストに演奏したEvgeni Bozhanovです。彼のパフォーマンスは完璧でした。大小さまざまな作品を織り交ぜて、飽きさせないようによく練られた演目構成は、コンクールというよりはもはや彼のリサイタルともいえるものでした。最後に演奏した作品18のワルツ変ホ長調が終了し、後ろにのけぞりながら両手を高々と天に投げた彼は熱狂的な拍手と歓声に包まれていました。この瞬間、彼はこの日の勝者となったのです。誰よりこの結果に驚いていたのはBozhanov本人だったのではないでしょうか。目を丸くしながらみんなの歓声に深いお辞儀で応えていました。

このときの拍手が意味するものは、コンクールでの勝利以上に大きなものを持っています。彼自身のリサイタルならまだしも、コンクールという耳の肥えた聴衆が集まる中で、彼のファン以外の人たちに向けて演奏し大きな拍手と喝采を得たのです。彼が今後の人生において、あとどれくらいこのような経験をすることでしょう。彼はこのコンクールに参加することで、とてつもなく大きな財産を得ることができたのです。

しかし、ショパンコンクールが彼を選ぶ理由を考えたときに、わずかな疑問が残るのも事実です。仮に彼がこのコンクールで優勝したとして、今後どのように演奏活動をしていくのか、彼はコンクール以外のどこで演奏しても勝者になれるのではないか、そして何より、今後彼がどのようなショパンを我々に聴かせてくれるのか。結果はふたを開けてみるまで分かりませんが、誰が選ばれたとしてもこういう疑問は出てくることでしょう。

明日からは協奏曲三昧の日々が続きます。今回日本人は残念ながら本戦出場なりませんでしたが、日本を代表するピアノメーカーのYAMAHAががんばっています。もしYAMAHAが優勝したら初優勝になるのでしょうか?まだまだ最後まで目が離せませんね。

ショパンコンクール 2次予選終了3次予選は・・

長かったようで短かった2次予選が終了し、3次予選に進む20名が発表されました。結果はまあ妥当というのと驚きとで半々です。いったい誰がアメリカ勢の活躍を想像できたでしょう。コンクールが始まる前は、アメリカ代表でまともなのはClaire Huangciくらいではないかと僕は思っていたのですが間違いだったようです。

なんと言ってもMei-Ting SunとAndrew Tysonが我々に与えてくれた衝撃は計り知れません。この二人の示す新しいスタイルは、21世紀のショパンといっても過言ではなく、コンクールとはこうあるべきとか、上位に進む者は作品に自己流の解釈を入れたりしない、まさに「音楽の奴隷」であるべきという従来からのイメージを根底からひっくり返しました。

今回ロシア勢の活躍は事前にプロフィールを見て大方予想でき、その通りの結果となりましたが、アメリカ勢の活躍は全くの予想外でした。以前に紹介した2005年ショパンコンクールのドキュメンタリー映画でアメリカのピアノ教師たちが「ピアニストが審査する事」について皆口を揃えて批判していましたが、今回審査員が刷新され、現役・元現役のピアニストが中心となって審査することにより、アメリカの二つの才能が見いだされたのです。これはアメリカにとっても嬉しい誤算だったのではないでしょうか。

本日からすでに3次予選が始まっています。そして週明けには本戦があり優勝者が決まります。以前も書きましたが、今回は全体的にレベルが拮抗しており突出してる人はいません。ショパン生誕200年の祝祭ムードの中、もしかしたら伝統のロシアと自由の国アメリカの同点1位なんてこともありえるのではないかなんてバカみたいなことを想像しはじめていますが、まあ結果は水もの、まだまだ先は分かりません。
寝不足でコーヒー飲み過ぎて胃が痛いけどあと少し、がんばるぞ!

ショパンコンクール 2次予選通過者発表

ショパンコンクール1次予選が終わって通過者は約半分に減りました。
2次に進んだ40名のうち半分は聴けたんですけど、突出してる人はいないというのが正直な感想です。聴けてない人の中にもしかしたら素晴らしい人がいたのかもしれません。

1次予選で聴いた中で特に印象に残っているのはロシアのNicolay Khozyainov君です。演奏もさることながら、終わった後の会場のどよめき、審査員が一同に深呼吸する映像など、中継を見ていて本当にこんなことが実際にあるんだなと思いました。

彼の演奏は、こういうことを書くと変な人に思われそうですが「この世のものとは思えない」演奏で、他の人たちとは明らかに違う、どこかうすら寒いというか怖いというか、そういう得も言われぬ「凄み」のようなものを感じました。

彼が他のコンテスタントと違ってた点は1つ、
「音楽に全てを語らせてた」ということです。

こういうコンクールの場では、なるべくミスを無くそうとか、自分らしさや個性のようなものを出そうと普通なら考えそうなものですが、彼はその全てを超えてました。彼を通じてショパンの「音楽」そのものが、確かにそこに存在していたのです。

ただ、音楽の存在が大きすぎて彼自身はどこにあるのかと、聴く人によっては非常に不安を感じたかもしれません。このある種突き放したような印象が、審査員の心証にどのように影響したかは全く分かりませんが、僕が1次予選で聴いた43人の中で1人だけ違っていたと感じたことは確かで、もしかしたら審査員の中の誰かも同じように感じていたから、彼が1次を通過したのかもしれないと思えるのです。

まあこれからまだ2次・3次とあって、本戦までは長い道のりですが、コンクールで勝つ負けるは別にして、こういう新しい才能との出会いがあるから、きっと世界中の多くの人が夢中になるんだろうなと思ったりしています。
さあ、2次・3次はどんな才能と出会えるか。ここ1週間、平均睡眠時間4時間。
まだまだがんばるぞ!

ショパコン入賞者予想

いよいよ明日、10月3日10時(日本時間18時※17時)から
第16回ショパン国際ピアノコンクールの1次予選がスタートです。
オフィシャルサイトも更新されてていよいよ始まるなって感じです。

http://konkurs.chopin.pl/

さて、オフィシャルサイトには出場者の顔写真とプロフィールが掲載されてるので
全員一通りチェックしてみました。
再挑戦って人もけっこういますね。
で、この中から気になった人を10人ピックアップしてみました。

?がついてるのは音源聴けなかった人です。
あくまで自分の直感で選んでみたんですけど
みなさんの予想と比べていかがでしょう。

そういえば、以前某テレビ番組で
ポーランドの有名な占い師が
日本の女性ピアニストが優勝するって予想してましたね。

さあこの中から優勝者は出ますでしょうか?
10人も上げてるんだから一人くらい引っかかりそうだけどなあ〜

Mariko Nogami(Japan) ?
Anna Fedorova(Ukraine)
Claire Huangci(USA) ☆☆
Irene Veneziano(Italy)☆
Nicolay Khozyainov(Russia)?※ヴォスクレセンスキィ門下
Kaoru Jitsukawa(Japan)
Avdeeva Yulianna(Russia)
Ingolf Wunder(Austria)☆☆
Lukas Geniusas(Russia / Lithuania)
Natalia Sokolovskaya(Russia)?

僕のショパン第10話 今月からゲッキンに移動です

今までYOMBANで配信されてきた「僕のショパン」が
今月からWebコミックゲッキンというサイトに移動になっとります。
今まで作ったブログパーツはどうなるのかなあと思ってたんですが
画像は無事のようです。

今月はちょっと深刻な内容ですかね。
このショパンとリストが共演したという作品
実は聴いた事ありません。勉強になります。
最後の解説を読むのも好きなんですけど
本当によく調べて描かれてるなあって思います。

ちなみに携帯では早くも第11話が読めますよ。
登録して読みましたがこれは泣ける。感想はまた来月。

ドラマCDの予告も面白いですね。
早くシューマン聴きたい!

→Webコミックゲッキン
→桃雪琴梨先生HP Atelier Kururu

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