2012年 12月 の記事

君のために弾くショパン1〜3巻レビュー

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ショパン関係の本はマメにチェックしてるので「君のために弾くショパン」というタイトルは前々から知ってたんですが、ただの少女マンガだろうとノーチェックでした。この本を手にするきっかけとなったのは今年の10月、ツイッターのRTでまわってきた作者さん本人のツィート。連載している雑誌が休刊になるとかで、続きを描ける出版社を探しているとのことでした。まあこのご時世というか、CDのことばかり言われますが出版も不況ですよね。

 

 

「君ショ」ならぬ「僕ショパ」の作者、桃雪琴梨先生のRTということで、早速チャリかっ飛ばして書店に行って買って読んだんですが、まあ面白い。いわゆる少女マンガで、音大が舞台で、カッコいい男の子が出てきて、主人公の女の子といろいろあって〜って言うと何となくストーリーが想像できちゃいそうですが、ちょっと変わってるのがショパンご本人が出突っ張りということ。ガッツリ出てます。ポーランド語は話すしピアノは弾くしで、準主役的なポジション。しかもイラストで分かる通り、三頭身の超プリティーなお姿。これはね、反則ですよ。

物語は主人公、木下和音と柾弘之の幼い頃の出会いからスタート。恋愛中心で話は進むんですが、意外に音楽的な描写がしっかりしています。正式なピアノ教育を受けたこともなく自由奔放、心のままに弾く和音に対し、王子と言われながらも審査員に酷評されたり伸び悩む弘之と、主役二人の対比がよくできていて、この二人が心を通わせながらお互いに欠けてる部分を補って行くという青春ラブストーリー。ナント言っても「清潔感」があっていいです。爽やかだなあと。

1巻はまさにこの二人の話中心で進むんですが、2巻辺りから周りのいろんな登場人物が絡んできて話が込み入ってきます。ショパンご本人の活躍も増えそうかな。和音にピアノの世話を色々してくれる人でショパコン3位入賞のイケメンピアニストが出てくるんですが3巻帯は横山幸雄氏というね、まんまじゃんって感じです(笑)
これ本当に続きが読めなくなるのはもったいないなあ。作者さんのブログを読むと移籍についてはまだメドが立ってないとのこと。何とか無事連載続きますようお祈りしてます〜

 

作者、長江朋美さんのブログはこちら
長江朋美のまったり日記
「君のために弾くショパン」のブログ

 

  

ツィメルマン ピアノ・リサイタルに行ってきた

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ちょっと時間経っちゃいましたけどクリスチャン・ツィメルマンのコンサート聴きに行ってきました。今月12日のすみだトリフォニーの回に行ったんですけど、初ツィメルマン、初すみだトリフォニーと初々づくし。道すがらスカイツリーに「すげー」なんて歓声上げながら会場入り。錦糸町ってオシャレになりましたね。

さてツィメルマン。前半のドビュッシーと後半のシマノフスキは専門じゃないんでちょっとよく分からないですけど、まあとにかく緊張感が半端ない。どこまで潜るんだってくらい深く深く沈んでいく。弱音の余韻が残ってるうちに自分のお腹が「く~」なんて鳴ったりして恥ずかしかったです。(平日夜は何かお腹に入れていきましょう)

この日の最後はショパンのピアノ・ソナタ第3番ロ短調。ちょっと意外だったのはツィメルマンってものすごく泥臭い演奏する人なんですね。ドビュッシーやシマノフスキも聴く人が聴いたらそう感じたのかしら?ハラシェヴィチを初めて聴いたときの土臭さに通じる何かを感じました。まあ、あの弾き振りで話題となったショパンのピアノ協奏曲からすれば、この泥臭さ(粘っこさ?)も今の彼「らしさ」なのかもしれませんが・・・後半は畳み込むような演奏なのにものすごく安定してました。やっぱプロだなー

ツイッターの噂では前日(11日)の演奏はシマノフスキの前に特別なアナウンスが入る等、何やらスゴかったらしいので、最終日の12日は燃え尽きてたのかもしれません。まあでも一流の演奏を堪能できたので、ちょっと早い自分へのクリスマスプレゼントになりました。

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