先日若くしてお亡くなりになられたタチアナ・シェバノワさん。
突然のニュースだったので大変ショックでした。
何度も来日されてたので聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
僕は息子のジェヴィエツキ君は聴きにいきましたが
残念ながらシェバノワさんの実演を聴く機会はありませんでした。

シェバノワさんはダン・タイ・ソン氏がショパコンで優勝したときの第2位の方です。
このコンクール自体はポゴレリチが話題をかっさらった感があるので影が薄いかもしれませんが、
コンクール後に録音したショパンのピアノ協奏曲第2番はポゴレリチに負けず劣らず
なかなか独特な解釈の演奏で、野心すら感じさせる内容でした。

さてこのシェバノワさん、何と言ってもショパンの録音が多い。
ヘ短調のピアノ協奏曲のレコードをはじめ、コンクール時の実況録音、
ポニーキャニオンの全集にnifcのフォルテピアノによる「ショパン協会シリーズ」
そして極めつけはこの10枚組「作品番号付ピアノ独奏曲全集」と探せばいくらでも出てくる。

演奏は女性だからといってパワー不足を感じることもなく
安全運転な傾向もありますが指廻りは速いのにバッテリー切れでへたれることなく
全体の構造は崩さないというあたりに演奏家としてのプロ根性を感じます。
そう、彼女のキーワードは「根性」。勝手にそう思ってるんですが
強靭な精神力とかカッコいい言い方もあるんでしょうが、
僕は彼女の演奏を聴くたびに「根性」を感じるんです。

ショパコン実況のレコードに彼女のこんなコメントが残っています。
「私はショパンの音楽が好きで、プロとしての全生活がショパンに関わっています。かなり幅の広い解釈に、私は賛成です。でも解釈の自由にも、ある一定の限界がなくてはと思います」

この全集、写真で見ても分かりますが装丁はnifcのショパン全集にそっくりです。
録音は全て2008年。コピーライト見ると曲によってDUXとポーランドの国営ラジオに分かれています。
タイトル通りOp.1からOp.70まで、室内楽曲・オケ曲を除いて作品番号順に収録されています。
(Op.71以降は収録されてません)
オケ曲はこの全集以外に2枚出ているので室内楽曲も録音予定だったんでしょうか。
番号順に収録されているので聴きたい曲をすぐに探せるのも便利ですね。